令和2年度に入りました。いつでも対応できるように昨年度末から検討しております「新型コロナウイルス感染症」が当地まで蔓延する事態となったらどうするのか。3段階での対応策は決定したものの、その事態が来ないことを切に願っているのが現在です。大都市を中心として感染爆発の危機が心配されています。もし、そのような事態になれば、現在は大丈夫でも当地にも何れかは感染者が発生するものと覚悟しなければなりません。
この感染症の影響は全てに及びます。あらゆる活動が停滞し、中でも経済への影響は、経験の無い計り知れないものがあります。その範囲が世界的な規模であり、いつ終わるのかも分からない状態では、計測不能であることは確かです。
私たちにどのような未来が待ち受けているのでしょうか。とにかく、一日も早い終息とその後の回復への協調連携が速やかに全世界で始まることを願って止みません。
このような時ですが、当組合にとっては今後の希望ともいえる存在である高校を卒業した3名が森林整備と木材加工の技術職員として働き始めました。社会人としてのスタートがこのような時期で気の毒ではありますが、新しき時代を担って行く存在となるためには、待ち受けている試練から這い出す気概のようなものも必要です。
わたしたちの森林林業には、これからも注目は集まります。新たな森林経営管理システムには、その作業を担う存在としての森林組合は不可欠です。市の取組も本格的になるものと思いますので、組合としても積極的に対応してゆきたいと考えております。
組合として大きな課題である「事務所」の解体、新築については、令和2年度が準備の年となります。既に取り壊すべき建物については、3分の2を所有する村上市が発注等を主導して、解体に必要な調査を実施しております。また、新築については、理事会の同意を得て建築設計について一級建築士と協議を開始しております。令和3年度に解体、そして新事務所建築を実現するため、準備を着々と進めてまいります。
ここ数年は、高速道路に関係する伐採等の作業を受注しております。今年度も引き続き対応可能な限り受注に努めてまいりたいと考えておりますが、地域の山林を適切に管理することは組合の責務です。山林の所有者が現在所有している森林に必要な施業、あるいは森林の取得や相続のこと、森林の評価や木材価格についてなど、お気軽にお問合せいただきたいと思います。可能な限りお手伝いができればと思っております。
今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
令和2年4月1日
村上市森林組合
代表理事組合長 板 垣 茂 樹