令和6年2月13日(火)、村上市総合文化会館で「令和5年度 いわふねの森づくりセミナー」が開催されました。
今回は林業建築家の石田伸一氏を講師にお招きし「村上の木を村上の職人が村上で建てる地材地建の話」と題して講演して頂きました。
石田氏は新潟市・十日町市を拠点に地材地建の取組を進めており、建築士の視点から地域の素材をいかに地域で利用するかを考えていらっしゃいました。
また、自社で伐採、製材、建築設計、施工までを行っており、このことが地材地建を進める上で大きなアドバンテージになっているように感じました。
また、伐採からものづくりまで一貫して携わっていることで、山側の事情、木の良いところ悪いところを十分理解し、うまくデザインや設計に反映しているところが印象的でした。
今までウィークポイントでしかなかった黒芯や根曲がりをデザインの力でストロングポイントに変えていく取り組みは我々も見習うべきだと感じました。
村上市でも地材地建に取り組むべく川上~川下までをつなぐ「つなぐプロジェクト」を進めている最中です。
村上市でも川上・川中・川下が上手く連携することで地域に眠っている資源を有効利用し、各事業者に恩恵のある仕組みが構築できれば良いと感じました。
色々と考えさせられる、とても有意義な講演会でした。講師の石田さん、ありがとうございました。
村上市森林組合 木材加工課 東海林