令和4年11月24日(木)に下越流域森林・林業活性化センター主催の「森をはぐくむ地域づくり講演会」が新潟ユニゾンプラザで開催されました。
今回は、山形県再造林推進機構の鈴木常務理事兼事務局長さまを講師に迎え、「山形県再造林推進機構の設立と活動」について講演していただきました。
新潟県においては「ふるさと越後再造林基金」という再造林推進基金が今年度設立しました。
山形県は5年前から既に基金を設立・運用しており、山形県から学ぶべきことが多くあると感じました。
講演では、山形県再造林推進機構の設立の背景や基金の資金をいかにして集めていったのか等、説明していただきました。
財源は原木生産業者・原木流通業者・原木購入者・立木販売者からの協力金(20円/㎥)で運用されており、各業者に協力金の負担を説明し協力を得るまでに苦労されたそうです。
また、再造林基金は再造林に係る費用を基金で賄う性質のため、その後の下刈りや除伐等の保育期間への支援ができないことや植林の省力化のために開発された
コンテナ苗を使用すると苗木代が支援金を上回り、再造林を行う事業者の持ち出しもあり得るなど課題も多く残っているとのことでした。
しかしながら、基金運用から5年が経過し確実に交付実績の面積が拡大していることから、山形県における再造林推進の一翼を担っていると感じました。
鈴木事務局長は今後の展開について、森林環境税を再造林の推進に利用できないかを模索していきたいとのことでした。
今回の講演も、とてもためになる有意義なものでした。
ありがとうございました。
木材加工課 東海林